気ままにヨハネスブルグ駐在妻

ヨハネスブルグ駐在妻のあれこれ

南アで思う、日本の食品ロス問題

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南アフリカヨハネスブルグは、アメリカと同様、食べ残しをテイクアウトできる国。こちらから言わなくても、少しでも残っていたらたいてい店員から持ち帰る?(Take away?)と聞かれます。

 

Take away please.と言うと、包んでくれたり、パックを持ってきてくれたりします。

 

先日、南ア人の家庭教師とその話題になりました。

 

彼女はその日、牛肉ののったサラダを半分くらい残してテイクアウト。夕飯にするわ、と。ドレッシングかけた後の生野菜サラダでも持ち帰るのか〜と、ちょっと驚きました。しかも牛肉はカチカチになって美味しくはないよなぁと。(ちなみに生のsushiでも持ち帰れます。)

 

「日本では、食べ残しの持ち帰りは、衛生面やら店側の責任問題やらで基本的に許可されないんだよ。」と話すと「なぜ?じゃぁこんなに残っていて、まだ食べられるのに、ゴミとして捨てるの?」と。

 

まだ食べられるのに捨てる。

 

そう言われて、なんだか言葉に詰まりました。

 

そしてそのあと咄嗟に「ね!良くないよね!日本の飲食店もテイクアウト許可すべきだと思う!」となんか正解っぽいこと答えていたけど、もったいないからテイクアウトさせて〜と思ったことなんてほとんどありません。

 

たいていは「この店、量多すぎ!」とか「頼みすぎたね〜」くらいでおしまい。その先のゴミ箱に捨てるところまでは、想像していないんですよね。

 

残り物を躊躇なく捨ててしまうメンタルは、日本の問題の一つだなぁと認識されました。

 

私自身、「食べられない人もいるのよ!」とどんなに言葉で言われて育っても、たまにテレビで特集されるような異世界のことは心に響きませんでした。

 

でも今はやっぱり響きやすい。

 

ヨハネでは道端にたくさんの物乞いがいて、常に腹ぺこを訴えてくるから。ちなみに食べ残しテイクアウトを彼らに渡してるところはよく目にします!

 

あ、そうそう、全然関係ないけど、昔おばあちゃんは外食するときいつもジップロックを持ってきていて、肉系の残り物はこっそり犬に持ち帰っていたなぁ。懐かしいなぁ。素敵な発想だよね。戦争を経験しているおばあちゃんだったからもあるのかな。

 

実際に、飲食店の食品ロスは前から問題になっていて、自己責任の範囲で持ち帰りを可能にすべしという取り組みもあるそうです。食品衛生法でも、食べ残しの持ち帰りを禁ずる項目はなし。

 

でもでも!日本の場合は、高温多湿な時期があるから難しい。食中毒になるのは怖いし、自己責任といえど店側の風評被害もすごそうだし、、、なかなかスムーズには進まない話かなぁと。実際、食品衛生法の中には「ひとの健康を損なうおそれがあるもの」を提供してはいけないという項目があるので、訴え方によってはお店の責任になりそうな?

 

そして、実際に持ち帰ったところで「昼と夜同じもの食べたくないなー」「出来立てじゃないと美味しさ半減よねー」とかいう日本人は多いはず。みんなもうね!私もね!無自覚の贅沢病なんです日本人。

 

こんな風に食品ロスについて考えていたって、今後も食べ残してしまうことでしょう。でも、出来る限り食べ切れる量を注文すること、冷蔵庫の管理をして家庭内での食品ロス削減に取り組むこと、はしていきたい。

 

海外くると毎度、日本で暮らしているときにはない思考になるし、知識増えるし、とっても良い。

 

★おまけ

食品ロスについて知ろうかなーと農林水産省のHPみたら、語尾が全部「〜のん。」になるという謎のテンションで苦笑い。(真面目な話題にキャラ必要?キャラなら若い子読むと思ってるとか?官僚の広報活動支援したいわ。)

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