南アフリカ・ヨハネスブルグは、意外にも(?)標高1,753mという高地にあります。スカイツリーの高さ(634m)の2.76倍、 高尾山の高さ(599m)の2.92倍なので、随分と高いところに住んでいるわけです。
標高が高いと聞くと高山病が心配になりますが、一般に高山病は標高2, 000m以上、多くは2,500m以上で発症すると言われています。高齢者や一部の方は、1,500mでも不調を訴えることがあるそうです。
とまぁ、標高1,753mのヨハネスブルグは、高山病になるリスクは低いけれど、毎日高地トレーニングをしているような、絶妙にしんどさのある環境です。
標高が高いと、一体どんな変化が起こるのか、個人的な体感と共にご紹介します。
- ヨハネスブルグは標高1,753m
- 高地暮らしの特徴①:お酒に酔いやすい
- 高地暮らしの特徴②:パスタが上手く茹でられない!?
- 高地暮らしの特徴③:疲れやすい
- 高地暮らしの特徴④:熟睡できない
- 高地暮らしの特徴⑤:夏でもテラス最高!
- 高地暮らしの特徴⑥:空が綺麗すぎる!
ヨハネスブルグは標高1,753m
南アフリカは、アフリカ最南端に位置する国。国土の大部分は、標高1,200mの高原台地なんです。内陸部のヨハネスブルグは、アスリートが行う高地トレーニングに匹敵する1,500m超えです。プレトリアも高地ですが、1,500m以下なので体調の変化は感じにくいかと思います。
<南アフリカの標高>
・ヨハネスブルグ:標高1,753m
・プレトリア:標高1,339m
・クルーガー国立公園:200~840m
・ステレンボッシュ:標高136 m
絶景を見渡せるテーブルマウンテンで標高1,086m。ヨハネスブルグに暮らす人は、普段からそれより高い位置にいるのです。
高地暮らしの特徴①:お酒に酔いやすい
標高の高いところでは、お酒に酔いやすい、そしてお酒が残りやすいです。山や飛行機でお酒が回りやすいのと同じですね。
標高が高い場所は空気中の酸素濃度が薄くなり、体内の酸素も薄くなることなどが要因です。代謝も悪くなり、アルコール分解もスムーズに行われなくなるんだとか。そのため、二日酔いにもなりやすいです。
さらに、ワインが安くて美味しい南アフリカ!ビールも安いです。なので、駐在員たちもつい飲み過ぎてしまう傾向が。日本にいるときよりも、お酒に弱い状態なので気をつけましょう。
高地暮らしの特徴②:パスタが上手く茹でられない!?
標高が上がると気圧の関係で、沸点が低くなります。標高1,753mでは沸点94度。日本とヨハネスブルグでは、6度も沸点が変わるのです。
ボコボコ沸騰しているお湯でパスタを茹でても、実は100度ではなく94度。なので、なんとなく芯が残る、もしくは柔らかくなってしまい、なかなか理想のアルデンテにはなりません。
ご飯も同じく。圧力の炊飯器などが活躍します。
高地暮らしの特徴③:疲れやすい
標高が高いヨハネスブルグに来て数ヶ月は、なんとなく毎日疲れていました。海外駐在員・駐在妻は、慣れない地での暮らし、言語の壁、新しい人間関係・・・などでとにかく疲れると思いますが、ヨハネスブルグ駐在員・駐在妻の場合は、高地であることも疲れに拍車をかけています。
アスリートが行う高地トレーニングは、標高1,500m以上が基準。1,753mでの軽い運動も、高地トレーニング並みに疲れます。持久力アップが期待できそうですね。
ただ、人間は環境に順応するもので、半年もすれば身体が慣れてきます!実際に、もう疲れやすさは感じなくなりました。
高地暮らしの特徴④:熟睡できない
一般に、高地で気圧が低い&酸素が薄いと、睡眠の質が下がる、熟睡できないと言われています。私の周りでも、ヨハネスブルグでは熟睡できない、夜中に起きてしまうという人もいます。
個人的には、夜が早い健康的なヨハネスブルグ生活のせいか、しっかり眠れていて睡眠の質の悪さは感じていません。ただ確かにビーチエリアに行くと、よりぐっすり眠れますね・・・!
高地暮らしの特徴⑤:夏でもテラス最高!
南アフリカ=暑い国という印象がありましたが、ヨハネスブルグはそうではありませんでした。これも標高と関係しています。
標高が高いと気温が下がります。標高1,753mのヨハネスブルグは太陽がでているときはジリジリ暑いですが、雲が多い日、日陰、太陽が沈んだあとはなかなか涼しいんです。真夏以外は、長袖を着て寝ています。
真夏でも日陰は気持ち良い気候です。なので、ヨハネスブルグは1年中テラス席が最高!テラス席があるレストランがたくさんあります。
湿度が高く蒸し蒸しする日本では、夏のテラス席はむしろ罰ゲームですよね。
高地暮らしの特徴⑥:空が綺麗すぎる!
ヨハネスブルグで暮らしていると、空の綺麗さに心を奪われることがあります。標高が高いので、日本で見るよりも空が近い感じがします。
また、標高の高い場所は、大気中の水蒸気やちり、埃が低地よりも少なくなるそう。それも、ヨハネスブルグの空が綺麗に見える理由です。
大変なことがたくさんあった日も、空や綺麗な夕焼けを見るとストレスが吹き飛ぶほど。ヨハネスブルグの魅力の一つです。