気ままにヨハネスブルグ駐在妻

ヨハネスブルグ駐在妻のあれこれ

【2023】南アフリカの祝日・学校の休み一覧

あけましておめでとうございます。今回は、2023年の南アフリカの祝日、そしてスクールホリデー(School holiday)という中長期の学校の休みについてご紹介します。

 

南アフリカから人気の旅行先は直前になると埋まっていたり、高くなっていたりします。早めに旅行計画を立てるためにも、南アフリカの祝日とスクールホリデーは1年の始まりに把握しておくと便利ですよ。

 

また、南アフリカの祝日はアパルトヘイトに関連する悲しい歴史的と関係しているものが多いです。祝日について知っておくと、南アフリカという国をより深く知るきっかけにもなります。

南アフリカ2023年の国民の祝日

南アフリカ政府のカレンダーを参考に、国民の祝日をご紹介します。

 

【1月】

1日: New Year’s Day

2日: Public holiday

 

日本のようなお正月感はなく、3日から仕事が始まります。日本人企業は、ホリデーの延長でもう少しゆっくり休める場合もあります。

 

【2月】

祝日なし

 

国民の休日ではないですが、南アフリカにもバレンタインデーが存在します。

johannesburg-life.hatenadiary.jp

 

【3月】

21日: Human Rights Day (人権の日)

 

火曜日が祝日。20日(月)も休みにする学校が多く、すると4連休になります。今年初めてのプチ旅行にいくならこのタイミング。

 

人権の日は、1960年3月21日に当時の南アフリカ政府がアパルトヘイトの一環として行っていた「パス法」に対する大規模デモが起き、暴動に発展した日。69人の死者、180人以上の負傷者が出ました。犠牲者を悼んだり、人権について考えたりする日。

※パス法:黒人は身分証明書の携帯が義務。身分証明書を持たずに外出した場合は身柄を拘束される。

 

【4月】

7日: Good Friday聖金曜日
10日: Family Day(家族の日)
27日: Freedom Day自由の日

 

4月7日(金)~10日(月)が4連休になります。ここもプチ旅行シーズン。Good Fridayは、イースター(=復活祭/ イエス・キリストの復活をお祝いするキリスト教のお祝い事)を指し、毎年日付は変動します。

 

4月27日の自由の日は、1994年のアパルトヘイト撤廃後、初めて行われた国民選挙の日。そして、ネルソン・マンデラ氏が黒人として初めて南アフリカの大統領に。彼は27年間も刑務所で過ごしながら、アパルトヘイト廃止を訴えてきました。(どうやって?すごすごる。)今でも、ネルソン・マンデラ氏の功績はたたえられ、南アフリカにいるとたくさんの銅像、イラストなどに出会います。

 

【5月】

1日: Workers’ Dayメーデー

 

世界各地で行われる労働者の祭典。大規模デモも起こりやすいので、お出かけの際はデモ情報(=交通が乱れる)をチェック。

 

【6月】

16日: Youth Day(青年の日)

 

1976年に、ヨハネスブルグ郊外のソウェト地区で、アフリカーンス語(白人の使う言語)強制に抗議し、黒人学生によるデモ行進が起こり、大規模な暴動に発展した日。死者176人、負傷者1139人、逮捕者1298人。南アフリカの差別や子どもたちについて考える日。

 

【7月】

祝日なし

 

【8月】

9日: National Women’s Day(女性の日)

 

1956年に、アパルトヘイトに対して約2万人の女性がデモをおこなった日。女性を称える日とされていて、南アフリカのさまざまな場所でイベントが行われます。日本にもあるWomen's Runのようなスポーツ系イベントも多いです。

世界的に有名な国際女性デーは3月8日で、内容は大きく異なります。こちらは、女性たちの功績をたたえ、ジェンダー平等を考える日。

 

【9月】

24日: Heritage Day(伝統文化継承の日)

 

南アフリカには、さまざまな人種がいて、それぞれ違う文化を持ち、公用語は11個もあります。それゆえに、Rainbow Nation(虹の国)呼ばれています。そんな互いの文化の違いを称え合う日です。

 

会社や学校では、それぞれの伝統的な服を着るイベントが行われることも。民族衣装を着た人たちが道を歩いている光景も目にします。

 

【10月】

祝日なし

 

南アメリカにもハロウィンはありますが、想像より地味です。あまり重要視されていない印象。ハロウィン=秋、かぼちゃなイメージなので、夏に向かっている南アフリカの雰囲気には合わないというのもあるかもしれません。

 

幼稚園ではハロウィンイベントがあり、好きな仮装をして登園します。また、一部のハウスエリア(セキュリティの門の中にあり一軒家の並び)では、子どもたちがトリック&トリートができるイベントを行っています。

 

【11月】

祝日なし

 

南アフリカにもアメリカ生まれのブラックフライデー文化があり、あらゆるモノ・サービスが安くあります。アメリカでは、11月4週目の木曜日。南アフリカでもだいたいそのあたりの1週間くらいはセールです。

 

【12月】

16日: Day of Reconciliation(和解の日)
25日: Christmas Day(クリスマス)
26日:  Day of Goodwillボクシング・デー

 

10月11月は祝日がなく、12月に祝日が3つまとまっています。12月が始まる少し前から、南アフリカは全体的にホリデーモードにはいります。クリスマスツリーが飾られ、クリスマスマーケットも開かれます。

 

16日の和解の日は、元々は1838年南アフリカの開拓者であるVoortrekker(アフリカーンス語で開拓者という意味)が黒人のズールー族に勝利した日。「誓いの日(Day of the Vow)」とされていましたが、1994年にアパルトヘイトが廃止されたのに伴い、白人と有色人種の「和解の日」に変更。プレトリアにはVoortrekker記念堂があったりと、一部では未だ称えられています。

 

25日のクリスマスは、南アフリカでは多くのお店、レストランが閉まります。とはいえ、ヨーロッパのように街全体が止まるわけではなく、一部スーパーは早めの時間だけは開いています。家族や親しい友達と過ごす日です。

 

26日のボクシング・デーは、スポーツのボクシングとは無縁。キリスト教関連の日で、クリスマス翌日に教会が貧しい人たちのために寄付を募り、箱に入れられたプレゼント(boxing)を贈る日であったことが由来。特別なイベントはなく、ホリデーの一部という印象です。

 

南アフリカ2023年の学校の休み

南アフリカでは6歳から15歳が義務教育です。公立の学校は、4学期(Termターム)システム。最後の学期は12月に終わり、長い学校の休み(スクールホリデーと呼ばれます)が始まります。

 

スクールホリデーは内陸と海沿いで異なるのもおもしろい特徴です。基本的には同じで、1学期の始まりが1週間ほど遅いんです。つまりその分ホリデーが長い!誰が決めたのは分かりませんが、海沿いらしい暮らし?ができるシステムです。

 

私の住むヨハネスブルグは内陸のくくりです。

内陸(Inland cluster)=Free State, Gauteng, Limpopo, Mpumalanga and North West

海沿い(Coastal cluster)=Eastern Cape, KwaZulu-Natal, Northern Cape, Western Cape

 

内陸(Inland schools)

Term 1: 11 January to 24 March
Term 2: 12 April to 23 June
Term 3: 18 July to 29 September
Term 4: 10 October to 13 December

 

海沿い(Coastal schools)

Term 1: 18 January to 31 March
Term 2: 12 April to 23 June
Term 3: 18 July to 29 September
Term 4: 10 October to 13 December

 

3~4月に11日間、6~7月に3週間ちょっと、9~10月に9日間まとまった休みがあります。(土日もいれて)

 

あくまでも、6~15歳の公立学校のスケジュールなので、私立校の中にはオリジナルのスケジュールで動いているところもあります。

 

我が家の子どもが通う幼稚園も、大きく異なるスケジュールです。保育園・幼稚園は、3ターム制で9月と12月が長めのホリデーのところが多い印象です。

 

南アフリカ生活では休暇を楽しもう!

2023年南アフリカの祝日や学校のお休みについてご紹介しました。南アフリカでは、12月が1番のホリデーシーズンです。公立の学校では12月13日には学校が終わり、翌年の11日か18日まではお休み。

 

つまり丸1ヶ月(海沿い地域は5週間)はお休み。季節は夏なので、ちょうど日本の夏休みと同じ感覚ですね。日本のお盆と同じように、このシーズンは飛行機やホテルの値段が上昇します。

 

日本と違うのは、働く親たちもホリデーモードなこと。12月にはいったあたりから、みんなやや浮かれていて、早い人は12月の半ば頃には仕事を終わらせて家族とホリデーを過ごすのです。素敵。

 

日本人駐在員も、日本にいるよりも自由度が高いように感じます。12月半ばあたりから長期の旅行にでる駐在員も珍しくありません。

 

南アフリカにいる間に、日本ではできないホリデーを楽しみたいと思います。

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 南アフリカ情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外駐在妻へ