気ままにヨハネスブルグ駐在妻

ヨハネスブルグ駐在妻のあれこれ

【2024年版】南アフリカ駐在妻のメイド事情

「海外駐在妻になると、メイドが雇えて、家事は何もしなくて良い!天国!」という話を聞いたことはありませんか?

日本ではお手伝いさん(メイド、ハウスキーパー、ナニー)はあまり一般的ではないですが、一部の海外では当たり前のように利用されています。

 

私が住む南アフリカもイギリスの植民地だったため、メイド文化が根づいています。今回は、南アフリカのお手伝いさん(メイド、ハウスキーパー、ナニー)事情をご紹介します。

南アフリカ駐在員のメイドさん事情

南アフリカででは、一定階級以上の家庭はメイドを雇うというのがごく普通です。失業率40%の南アフリカでは、雇用を増やす意味もあります。

 

ただし、日本人駐在員が全員メイドさんを雇っているわけではありません。お手伝いさんを雇っている人は、このような割合かなと思います。

 

・単身者(男性):100%

・子どもがいる家庭:90%

・夫婦2人暮らし:70%

 

単身の海外駐在員にとっては、メイドさんはなくてはならない存在です。働いている間に、掃除、洗濯、洗い物、アイロンがけなどとこなしてくれるので生活が整います。そうでなければ、荒れ放題・・・という方も多いことでしょう。

 

我が家のように子どもがいる家庭にとっても、メイドさんはありがたい存在です。散らかり放題の我が家も、週に1回はすっきり片付きます。

 

メイドさんとの関わり方は、人それぞれです。例えば・・・

 

・おしゃべりをして英会話練習をしている

南アフリカ料理を作ってもらった

・子どもと遊んでもらい、子どもも懐いているなど

など。

 

私の場合は、メイドさんとほぼ会話をしません。細かい掃除の指導もしません。私にとっては、その方が気軽だからです。

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南アフリカメイドさんを雇うメリット・デメリット

南アフリカメイドさんを雇うメリットは、家事が楽になり、自分の時間が増やせることです。

 

南アフリカヨハネスブルグでは治安の関係もあり、日本人駐在員は「東京だったら億ションだろうね」というような豪華なアパートメントに住むことができます。当然、部屋も日本よりずっと広いです。トイレが2つ、バスルームが2つといった作りも当たり前なので、一人で掃除をすると時間と労力がかかります。

 

週に1回でもメイドさんが水回りを綺麗にしてくれて、シャツにアイロンをかけてくれると、とても助かります。

 

反対に、南アフリカメイドさんを雇うデメリットは、お金がかかること。そして家族以外の人が家に入ってくるというストレスがあることです。

 

メイドさんを解雇した駐在妻友達に話を聞くと「気を遣うのが嫌になった」「自分でやった方が気が楽」とのことでした。確かに、同じ空間に知らない誰かがいるとくつろげないものです。

 

私もメイドさんと同じ空間にいるのはちょっとストレスなので、週1回で十分。(一軒家の方なら、顔を合わせないので良いかも!)他の日には自分でちゃちゃっと掃除をしています。

 

 

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南アフリカメイドさんの種類と金額

家事や育児を助けてくれるメイドさんにはこんな種類があります。

 

①Caretaker/maid

週に数回、もしくは住み込みで働く家事をするメイドさんのこと。洗濯、掃除、食器洗い、整頓などが主なお仕事です。中には料理をしてくれる方も。

 

我が家の場合はアパートメントの一室なので週に1回、4〜5時間程度お願いしています。掃除がメイン。1回R300(2400円程度)なので、時給500円くらいです。

 

この給与はあくまでも我が家の場合。部屋の広さや仕事内容などによって異なります。相場を適応したり、紹介者と同じ額にしたり、アパートメントのオーナーが決めたりとさまざまです。

 

こんな暗黙のルールもあります。

 

・休暇などでお願いしないときも給与を払う

・給与は毎年上げる

・辞めるときは退職金(数カ月分)を支払う

 

メイドさんも家族がいます。また、南アフリカ貧困層のほとんどがその日暮らしなので休みだからお金を貰えないとなると生活が苦しくなります。そのため、他の国でもそうだと思いますが、メイドさんがこちらの事情で休みの場合は給与を支払うのが暗黙のルールです。

 

一軒家のお友達は、住み込みのケースが多いです。離れにメイドさん部屋がある作りの家も珍しくありません。その場合は、光熱費や水道代などは家主の負担になります。食事も与える場合があり、1週間に食パンを1斤という話もあれば、毎日残り物をあげている、メイドさん用に作っているという話もあります。

 

住み込みのメイドさんの場合、子どもとお留守番したり、遊んだりもしています。家族との距離が近い印象ですね。

 

②nanny

ナニーさんは母親に代わって子育てをする人のことです。黒人の40代以上の女性が多い印象です。白人の方は見たことがありません。

 

南アフリカでは住み込みのナニーさんを雇っている家庭も多いですが、日本人駐在員はほとんど雇っていません。雇っているケースでも、週に数回依頼するなどベビーシッターサービスとしてです。

 

南アフリカの富裕層に雇われているナニーさんは、母親以上に子育てをしています!息子の友だちは、送り迎え、放課後遊びはもちろん、週末のPlayDate(一緒に遊びにいくこと)もナニーさんが担当でした。会話も、もはや親子のよう。

 

南アフリカの富裕層は、旅行先にもナニーさんを同行させます。大人は大人で楽しむことに全力。日本の芸能人がやったら批判されそうですが、私は「それも素敵だな」と思います。

 

au pair

オウパーは乳幼児より大きな子を対象に、スクールの送り迎え、宿題の手伝い、外遊び、時には食事の準備をするのが仕事。20代の若い黒人・もしくは白人女性が担っていて、ナニーさんよりバイトっぽい印象です。

 

息子の幼稚園にも可愛い若い子が車でお迎えにきています。車を持っているのが条件になることが多く、ナニーさんより富裕層が多いです。

 

日本人駐在員でオウパーを雇っている人は、知り合いにはいません。

 

④Teacher/tutor 

スクールの先生も、プライベートでシッターをしてくれます。息子たちが通うスクールでも、数人の先生がシッターサービスを提供してくれています。

 

先生という職業なので、子供を預けるのもいくらか安心です。友達家族は、夫婦でディナーに行きたいからと週末夜に依頼していました。素敵!日本人だとなかなか踏み出せないところですね。

 

人によりますが、相場は1時間R100〜200(800〜1600円ほど)です。日本のシッター制度に比べるとかなりリーズナブルですね。

 

スクールのサービスではないので、アナウンスはありません。先生とある程度仲良くなったり、ママ友から聞いたりしてこの先生はシッターもやっているという情報をゲットします。

 

私も半年ほど経ったときに、「必要なときは言ってもね、土日でも夜でも良いからね」と先生に声をかけられました。

 

「内緒にしてね!」というわけではないので、先生でも副業がOKということですね。

 

危険!南アフリカのお手伝いさんによる盗難事件

南アフリカヨハネスブルグは世界一とも言われるくらい犯罪が多い地域です。

 

中には、メイドさんが盗みを働いたり、メイドさんが泥棒を手引きしたりするケースもあります。

 

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家から貴重品がなくなったら、真っ先にメイドさんを疑わなくてはなりません。信頼していたメイドさんがまさか・・・となると気持ち的に辛いですが、実際に盗まれた日本人駐在員の方もいます。

 

忘れてはいけないのは、メイドさんがどんなに身なりをキレイにしていても、私たちとは全く別世界のボロボロで電気すらない家に住んでいるということ。食事だって贅沢はできないはずです。生活がギリギリになり、衝動的に盗みを働いてしまってもおかしくありません・・・。

 

メイドさんを雇うときは、どんなに感じが良くても信頼しすぎず、貴重品は奥深くに鍵をかけてしまって置くのが鉄則です。

 

恐ろしいのはメイドさんが泥棒を手引きするケースですね。

 

住み込みのメイドさんがいる日本人駐在員の方で、夜中に強盗にはいられた方がいますが、メイドさんが手引をした可能性も十分にあると思います。メイドさんが合図を出したり、鍵を開けたりすれば、とてもスムーズに強盗ができるはずです。

 

旅行中に泥棒に入られる危険もあるので、メイドさんにはスケジュールを明かしてはいけません。1回の休みであればホームパーティをするから、旦那の仕事仲間がその日は家にいるからなど、嘘をつくのが無難。長期休みを告げるときにはどうしてもバレてしまいますが、「友達に貸す予定」などと言っておくのも手です。

 

大前提として、雇うメイドさんは日本人駐在員家族に長年勤めてきたなど、信頼できる人を選ぶことも大切です。

 

子どもの遊び場のあるレストランで、「シッターはいらない?」「掃除する人を探していない?」と声をかけられることがありますが、信頼度ゼロなので断りましょう。


 

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◎まとめ

南アフリカでは家事も育児も外注するのが、日本よりもはるかに安くハードルが低いです。掃除を任せられるだけでも、暮らしの快適度が上がって最高です!

 

ただし、安全面の問題(泥棒や情報漏洩など)は常に疑ってかからないといけないのが、南アフリカの悲しい現実です。信頼しすぎは禁物ですよ。

 

また、南アフリカの人はバカンスにもnannyを連れていったり、夫婦のデートのために先生を呼んだりと「親になっても人生楽しむ!」という姿勢が見えて、とても良いなと思います!

 

ただ、それは貧富の差があるから実現できること。日本にメイド文化がないのは、貧富の差がない証拠ですね。

 

以上、南アフリカ駐在妻のメイドさん事情でした。

 

 

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