海外暮らしが始めるときに知っておきたいのが、その国のマナーや習慣ですね。
当然、ここ南アフリカにも日本とは違うマナーや習慣があります。アメリカやカナダなどと近しいものもあれば、南アフリカらしいな~!そんなことあるの!?と感じるものも。南アフリカで暮らす豆知識としてご紹介していきます。
南アフリカの法律・マナー
・チップは10%
南アフリカは、チップ文化があります。基本的に10%を加算します。サービスが悪かったからとチップを省いたりするのはマナー違反です。
また、駐車場のガードマンなどにもチップを渡します。治安が悪いからこそ、路駐しているとガードマン(のような人)がいて、車をみていてくれたお礼にR5程度(40円程度)を渡します。
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・お酒ルールは緩い
南アフリカでは18歳から飲酒が可能です。18歳以下は酒屋でお酒は買えません。
が、実際には、日本のように酒類購入の際に年齢を確認されたり、アメリカのように身分証明書がないとレストランでお酒が飲めないということはありません。お酒のルールはとっても緩い印象。
さらに、飲酒運転もなかなか多いようです。お酒1杯なら運転OKという暗黙のルールも存在します。
・マリファナ(大麻)は合法!?
2018年に南アフリカ共和国の最高裁判所は、マリファナの個人使用を合法化。しかしその後、何度も審議がなされ、2022年のニュースでは法律は不確実なままとのこと。
南アフリカ人に聞いたところ、まぁまぁ出回っているらしく、日本人ほどの抵抗もないようです。
南アフリカのコミュニケーション文化
・ファーストネームを名乗る・呼ぶ
南アフリカは、何かとファーストネームを名乗ります。スタバで名前を聞かれたらもちろんファーストネームですし、レストランや美容院の予約でも苗字よりも名前がスタンダードです。
特に日本人の苗字は発音が難しいことがあるので、ファーストネームが良いと思います。あだ名のように短くしたり、発音しやすくしたりしても問題ありません。
ママ友、スクールの先生との間でも、自己紹介はファーストネーム。そして、ファーストネームで呼び合います。これも日本だとなかなかないですね。友達の子どもも、「〇〇ちゃんのママ」でははく、ファーストネームで呼んでくれます。
・挨拶&お世辞でスタート
お店にはいったときは、挨拶は欠かせません。レストランやカフェはもちろん、洋服屋、雑貨店なども同じ。日本のように無言で入っていったら、ちょっと不審者かも。スーパーのレジの方とも、挨拶のやりとりをします。
また、「お世辞と挨拶はセット」だと南アフリカ人から教わりました。確かに、レストランやカフェでも頻繁に褒めるフレーズを耳にします。ショップやスクールでも同じ。内容は何でも良くて・・・「I love your nails.」「You look good with your dress.」など。とにかく何でも良いから褒める褒める。
・レディーファースト
南アフリカは、レディーファーストの国。例えば、ドアは男性があけて女性が通るのが当たり前です。結構な距離があっても、男性がこちらを確認すると、長い時間ドアを開けてまっていてくれることもあります。エレベーターに先に乗る、先に下りるのも女性です。空港、レストラン、アパートメントなどでもそう。
レディーファーストな扱いを受けたら、遠慮せずに進みましょう。でないと、相手は困ってしまいます。(ぜひ日本人の旦那さんも実践してほしいですね!)
ちなみにこの扱いに慣れると、日本に帰ったときに「は?なんでこの人、私が目の前にいるのにドア閉めた!?」というイライラが発生します。笑
・目を合わせる
会話をするときは、しっかりと目を合わせます。これ、日本人はちょっと苦手なことですよね。でも、「自分には嘘がない」「相手に心を開いている」と表現するためにとても大事なことなんです。
まずは目を合わせて、挨拶・・・!(未だに緊張する)
・時間はアバウト
世界的に見ても日本人は時間に厳しい人種かなと思います。時刻通りに来る電車は、よく話題になりますね。
そのため、南アフリカにいると時間のルーズさに驚かされます。5分遅いくらいは遅刻じゃありません。15分遅刻もなんのその。プライベートのパーティーに至っては、11時開始とアナウンスがあれば、12時頃にばらばらと集まり始めます。子どもの発表会すら時間通りに始まりません。(保護者が集まらない・・・)
また、ヨハネスブルグは車移動が主流で、渋滞もよく発生するので、それによる遅刻は容認されてしまう傾向があります。メイドさん、ナニーさんも時間はアバウトです。
なので、南アフリカ生活をストレスなく過ごすには、時間に寛容になることが大事だなと感じています。ただし日本に帰ったときには、しっかり感覚を戻さないと時間にルーズな人に認定されてしまうので注意。
南アフリカのお店・レストランマナー
・客が「ありがとう」を言う
日本だと、店員さんが「ありがとう」をしきりに言い、客は「・・・」という対応ですが、南アフリカでは客も「Thank you.」を言います。スーパーや薬局のレジではもちろん、洋服や雑貨を買ったときにも、客がありがとうを言います。日本では、なかなかない状況ですね。
日本のレストランやコンビニでも、たまに、本当にたまに、店員さんに「ありがとう(にっこり)」と言う、素敵な人を見かけます。ぜひともそうなりたいですね。
・店員さんを大声で呼ぶのはNG
「すいませ~ん!」と店員さんを呼びつけるのは日本くらいかも?欧米やヨーロッパでも、マナーが良くないとされる行為の一つです。
レストランやカフェでレストランを呼ぶときは、目を合わせる、とにかく待つ、来た時に声を掛けるのが好ましいです。実際、ヨハネスブルグのレストランやカフェではすぐに案内してくれますし、定期的に店員さんが声をかけてくれます。(頻繁すぎるくらいに)
・音を立てて食べるのNG
食事の際、音をたてるのはアジア以外はどこでもNGな行為ですね。普段から気をつけていないと、外でもでてしまうので注意。特に麺類。すする音はとっても下品です。
南アフリカ人の家族に聞かれたことがあるので、アジア人ってそういうイメージなのかと思ったことがあります。(なんか嫌だ・・・)
・トイレをでるときドアは開けておく
ヨハネスブルグはとても都会で、たいていの場合トイレも綺麗です。ですが、たまに鍵がない、壊れているトイレに出会います。南アフリカでは、ドアが開いていたら「空いている」、ドアが閉まっていたら「入っている」という合図。
なので、鍵がなくてもドアを閉めていたら人は入ってきません。この暗黙のルールがあるので、トイレを出るときはドアをしっかり開けておきましょう。(自然と開くドアも多いですが)