『駐在妻 マウンティング』『駐在妻 ヒエラルキー』といったパワーワードは、一昔前はまさに駐在妻のイメージだったように感じます。でも今や時代は令和。やはり時代は変わっていて、会社の位で奥様のヒエラルキーができあがるような「ザ・駐妻」は消えたのではないかなと個人的には思います。
しかし、今回の駐妻生活でも、昼ドラに出てきそうな感情の乱れた人に出会うこともしばしば。今回は、駐在妻のマウンティング、ヒエラルキーについて現役駐在妻の筆者が解説。マウンティングされないための対処法もご紹介します。
- マウンティングとは
- 駐在妻マウンティングする人の心理
- 駐在妻マウンティング①旦那の勤める会社
- 駐在妻マウンティング②旦那の役職
- 駐在妻マウンティング③住んでいる国と地域
- 駐在妻マウンティング④生活の充実度
- 駐在妻マウンティング⑤語学力
- 駐在妻マウンティング⑤過去の実績
- 絶対に駐在妻マウンティングされない方法
マウンティングとは
「自分の方が相手よりも立場が上であること、また優位であることを示そうとする、行為や振る舞いのこと。特に、対人関係において、自分の優位性を示そうと自慢したり、相手を貶したりすることを指す。」だそう。
マウントをとって、自分が優位に立つことが目的なのですね。ではどういった人がマウンティングをしがちなのでしょうか。
駐在妻マウンティングする人の心理
誰かの優位に立ちたい、周囲に認められたいという承認欲求の強い人。裏を返せば、「あの人よりは勝ってる!」と確認するような言動をしていないと、自分に自信が持てない人でもあります。マウンティングすることで、自分でも気がつかないうちに自尊心を保っています。
勝っていることが喜びなので、「言い負かすこと」も大好きです。
マウンティングする人は相手を選ぶのが特徴。この人なら勝てると思った相手にしかマウンティングしません。同等、もしかしたら勝てない相手とは張り合いません。なぜなら、人一倍負けてしまうこと(実際にはどこにも勝ち負けなんてないんですが)を恐れているから。
育った環境により、優劣が何よりも大事だと思っている可能性もあります。優位に立つためなら、話を誇張することも厭いません。
駐在妻の中にマウンティングが存在してしまうのは、自信を持ちにくい環境だからかもしれません。仕事をしていない自分、理想的な海外生活が送れていない自分を勇気づけるために「自分よりも下がいる」と無意識的にマウンティングしてしまう人が、昔は多かったのでしょう。
では実際にどんな駐在妻マウンティングが存在していたのか。現代の令和ではこんな感じですよ!という面を含めてご紹介します。
駐在妻マウンティング①旦那の勤める会社
マウンティングというよりヒエラルキーですが、社会的な肩書き失った妻たちの自己紹介、他己紹介では、旦那の勤める会社が名刺がわりになります。それにより年収や暮らしぶりが何となくわかるので(明らかにお金持ちな業種もある。)、マウンティング好きな女性はここで「この人には勝っている」などと優越感に浸ります。
「旦那の会社を聞くのはご法度」「暗黙の了解で聞かない」という情報もあります。が、令和型の妻たちは、ヒエラルキーを意識してないからこそ、普通に聞きますし、聞かれます。
単に旦那同士が既に知り合いかも?知り合いと繋がっているかも?という情報の一つとして聞くだけで、それによって上下関係などが決まることはありません。中には、勝手に「自分の家は下だわ」と感じる人もいるかもしれません。それは、駐在妻のマウンティングというよりは、元々持っている劣等感のようなからきています。
駐在妻マウンティング②旦那の役職
従来の駐在妻マウンティング、ヒエラルキーは、同じ会社の場合、旦那の役職によっても決まります。令和では、上座から座るといった分かりやすいヒエラルキーは存在しません。ただ役職が上な方の奥様が年上であることがほとんどなので、みなさん自然と年上の女性に対する礼儀ある態度をとっています。
これに対して、個人的にはストレスはありません。単に年上の方に対する敬意なので、社会人としては当然のことでしょう。ただそこで、「私は誰よりも偉いのよ」という態度であれこれ指令を出してしまえば、下にいる人たちはヒエラルキーを感じてしまうことでしょう。時代というよりは、これも個々の性格にもよります。
駐在妻マウンティング③住んでいる国と地域
これは私が日本に帰ったときの話。以前いた国は、南アフリカ・ヨハネスブルグほど都会ではなかったのこともあり、アジア圏駐在妻していた知人から「かわいそう、くすっ」と言われました。それを聞いた私は、とてもショックでした。本人はマウントしている気持ちはなかったかもしれませんが、悲しい気持ち、そして悔しい気持ちになりました。こんなところで駐在妻マウンティングが存在しているのかと驚きました。
友人のアメリカ駐在妻の話では、地域によって全然違うという話も聞きます。都市であるNYは勝ち組で、アメリカの田舎だと見下されていると。個人の感じ方にもよると思いますが、国や都市でもマウンティングが発生するようです。
駐在妻マウンティング④生活の充実度
習い事をたくさんしてるの、友達が多くて毎日楽しいといったリア充な生活を送ることで、マウンティングする人もいます。これも根本的に駐在妻生活は「暇」だからです。その暇をいかに忙しくしているかで、マウントをとってきます。
ただ実際は、マウンティングをするためにリア充を目指している人と、ただ生きているだけでリア充になってしまう人がいます。後者の場合は、マウントなど意識していませんので平和です。ただ本人が幸せに生きているだけです。注意したいのは、前者の場合。この対処法は、「羨ましがる」です。対抗するのではなく、ただただ羨ましがることでマウントの対象から外れます。同じ土俵に立たないことが大事。
駐在妻マウンティング⑤語学力
語学が堪能がどうかもマウンティングの基準です。これは④の生活の充実度ともかかわってきますね。一人で何でもできるんで羨ましいかぎりです。
語学が堪能で現地の人との関りがあると、マウントの上になりがちです。しかし実際には、語学堪能な駐在妻は、「駐在妻マウント」のフィールドには立っていません。彼女たちは、駐在妻という枠を飛び出して、海外生活を楽しんでいます。語学力マウンティングをするのはむしろ、語学勉強中の場合です。
駐在妻マウンティング⑤過去の実績
駐在妻になる前、どんな仕事をしていたのかを自慢するマウンティングもあります。「実は~をしてて」とポロリと言いつつ、実は周囲よりも上に立ちたいというタイプも中にはいます。
素晴らしい人ほど、過去の実績を自分からは言いません。たまたま知った場面で「すごいですね!」と伝えても、全く図にのらない態度です。企業に勤めていてもそうですね。
絶対に駐在妻マウンティングされない方法
駐在妻マウンティングのパターンをご紹介してきましたが、絶対にマウンティングされない方法もあります。それは「絶対的な自信を持つこと」です。
冒頭でご紹介したとおり、マウンティングは自信のなさから起こります。周囲を自分より上か下かを見極めることが、その人にとっての処世術なのです。その人たちのターゲットになってしまうのは、「この人なら微妙に勝てそう」と思われるからです。そこで対抗してしまえば、さらにターゲットになってしまいます。
マウンティングが好きな人は「絶対的に勝てない」という相手はスルーです。圧倒的な自信がある人にはマウンティングしたところで意味がなく、精神的にも負けてしまいます。自身がある人は、そもそもマウントに気が付きません。なので、令和版駐在妻のマウンティングに勝つには、自信をつけることが一番です。