気ままにヨハネスブルグ駐在妻

ヨハネスブルグ駐在妻のあれこれ

住んでみて分かった!南アフリカに「アジア人差別」は存在するのか?

かつてアパルトヘイトがあった国。

「差別」という言葉にはとても敏感だと思います。

私たち日本人が味わったことのないレベルの「差別」を受けて育ってきた方はたくさんいると思うし、当事者にならなくとも色々なシーンで感じてきたはず。

 

子どもたちと遊ぶ公園やレストランで出会う子どもたたちは、黒人さん白人さん関係なく仲良くしているので、ほぼ「差別」のない世界に生きているのかなと思うけれど、この街にいるおじいさまおばあさまは違った感覚なんだろうなぁ。

 

さて、そんな国で暮らしてみて、差別を感じるかどうか。

 

まず、黒人、白人、インド系で成り立っている国なので、アジア人は珍しい存在。そもそも「好き・嫌い」などの対象には入っていなくて、単なる「外人」という感じだろうなという印象です。

 

そして私は今のところ、「差別をうけた!」と思うことは一度もありません。カフェやレストランの店員さんは黒人さんが多いけれど、みんなフレンドリー。アジア人だからと「ニーハオ」と笑顔で言ってくれる方もいるし、お辞儀をしてくる人もいます。

 

よく「中国人に間違われた最悪!」みたいなことを聞くけど、じゃぁあなたは南アフリカ人とジンバブエ人、見分けつきますか?っていう話で、、、。ましてはインド系とひとまとめにしてるけど、パキスタンなのかモロッコなのかドバイなのかなんて分からないですよね。

 

南アフリカ人はプライドが高いので、ジンバブエ人とは違う!一緒にしないで!という方もいるようです。

 

中国人と日本人もそんな感じ。私だって、韓国人と日本人の見分けがつかないことは多々あります。笑 (メイクと服装がヒントなだけで、元々の顔は似てる~)以前、台湾人の友達にチャイニーズといったら、違う!タイワニーズね!と正されたこともあるので、アジア内でもほんと難しい・・・。

 

話は逸れましたが、レストランやカフェ、ホテルでは平等に扱ってもらえます。ヨーロッパで聞くような、アジア人だから奥のテーブルに通されたなどの経験はありません。

 

スーパーや公園などで出会う人も、みんな優しいです。

公園で子ども同士(そこで初めて会った)が遊んでいると、たいていの親たちは「何歳ですか?」「英語の学校に通っているの?」と日本の公園のように話しかけてくれます。

 

南アの男性はアジア人の私にもエレベーターを開けて待っててくれるし、スーパーで知らないおばちゃんに「あなた可愛いわね!」と話しかけられたこともあります。笑 

 

習い事では、白人の美人な女性(同じく生徒です)が「よくやったわね!」とウインクしてくれて危うく惚れそうになったこともありました。

 

まぁ、時には店員さんに悪い態度をとられたりして、バカにしてる?と思ったこともあります。でもそれは、「英語が堪能ではない」部分からそんな態度をとられたのかもしれないし、単に性格が悪い店員さんだったのかも。(日本にだって、カタコトの外国人の店員さんに強く出る方いますよね。ほんと嫌。でも一定数いるの。)

 

そんなときは、もっと英語が喋れればなぁ、もっと勉強しよう!と思うばかりです。その決意はすぐに忘れてさぼってしまうけど・・・笑

 

内心はアジア人を「下」に見ている方もいるだろうなと思います。自分たちのことが好きな人が多いからね・・・。それはどうしても拭えないから仕方ない。私だって、鼻が高くて脚が長い金髪の人種を、自然と「上」に見てしまうもの。

 

でもまぁ、南アフリカでは、笑顔ではっきりとした声で英語で伝えようとすれば、たいていの場合は良い待遇を受けられます。結論は、南アフリカにアジア人差別は「ない」ってこと。とっても住みやすいですよ!!!

 

他国に住んで少数派になり、自分や子どもが差別を受けるかもしれない側になると、心から今までの自分を反省す、これからもっと平等な目で見られる自分になりたいなと思う。

 

そうでないと、子どもの中にも「何か」が生まれてしまうから。

 

ちゃんちゃん。